犬の外耳炎｜かゆみ・赤み・耳の異常に対応

当院では、犬の外耳炎に幅広く対応しています。外耳炎は、耳のかゆみ、赤み、悪臭、耳垢の増加などを主な症状とする耳の病気で、放置すると慢性化して治療が難しくなることがあります。

原因としては、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、脂漏症などの皮膚疾患に関連して発生することが多く、湿度や気温の高い季節には悪化しやすい傾向があります。また、まれに耳道内の異物（草の種など）やポリープ・腫瘍によって発症することもあります。

診断には耳鏡検査を用いて耳道の奥まで確認し、耳垢や分泌物の性状、鼓膜の状態を詳しく調べます。必要に応じて、耳垢の顕微鏡検査や細菌・真菌培養検査を行い、原因を特定します。

治療は、原因に応じて外用薬（点耳薬）、内服薬、耳洗浄などを組み合わせて行います。慢性化している場合や、耳道が狭くなっている場合は、治療に長期間を要することもあります。アレルギーが関与しているケースでは、皮膚科的な治療や食事管理も並行して行います。

外耳炎は再発しやすい病気のため、症状が改善しても定期的な耳のチェックと予防的なケアが重要です。耳をよく掻く、頭を振る、耳の匂いが気になるなどのサインがあれば、早めの受診をおすすめします。