【Oリング用バックアップリング】高圧力によるはみ出しを防止

バックアップリングはOリングが高圧力によって溝の隙間からはみ出すのを防止するために装着される部品です。
シールする流体圧力がある一定より高圧になると、Oリングが弾性体のため圧力に負け、溝壁に押し込まれて溝の隙間に食い込みますがそれを防止します。
なお、片側圧力の場合は、受ける側へ1枚装着し、両側の場合では、両側へ各一枚装着いたします。
【形状・種類】
Oリングの溝は一体型が多く、樹脂製のバックアップリングは伸び率がないので装着が 難しくなります。そのためバックアップリングには装着の利便性を考え、一箇所が切れているタイプがあります。通常では、テフロン樹脂(PTFE)を素材とし、断面が長方形のリング状となっており、切断面の考慮から3タイプに分かれます。
下の画像では、一番上段がエンドレス T3、下段右側がスパイラル T1、下段左側はバイアスカット T2になります。Oリングの溝構造が分割溝であれば、エンドレスで使用可能です。
【規格】
バックアップリングの規格はP、G、V(AN6227 旧JIS W 1516)、AN6230(旧JIS W 1517)、MS 28774/MS 27595/MS 28773(旧ARP Oリング用)があり、内径、厚みの全てが決められております。それ以外はバックアップリングの規格外と呼ばれます。
【製作方法】
通常は、テフロン樹脂(PTFE)の丸棒(ロット)材料や、パイプ材料から外径、内径を切削加工(削り出し)し、厚みをスライスカット加工で製作いたします。
なお、華陽物産では規格外においても少量より製作可能です。
外径、内径、厚み、カットタイプ、数量をご指示いただければ、お見積いたします。
【材質】
汎用材質として、フッ素樹脂(テフロン樹脂)PTFEを使用いたしますが、摩耗性によりガラス入り、カーボン入りなどの充填材含有テフロンや、その他の樹脂材料も選択可能です。
商品サービス情報一覧
企業情報
- 企業名
- 華陽物産株式会社 (事業所概要詳細)
- 所在地
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東京都台東区