様々な分野にチャレンジする印刷会社

井上印刷株式会社は、現在総合印刷会社として営業を展開しているが、それにとどまることなく、従来から取り扱っているフィルム商材を使い、窓に貼る断熱用省エネフィルム「窓貼クン」を開発した。
　昨今、節電や省エネが謳われている最中、この窓に貼フィルムは今期かなり注目されているが、あえて井上印刷としては、自分で貼るということに着目した商品の開発をしている。自分で貼るタイプのものは今までにもあったが、この「窓貼クン」は水も中性洗剤も何も要らない。貼る前に窓をきれいに拭くだけで、あとはシールを貼るように窓に直接（内側に）貼るだけでＯＫである。
「窓貼クン」にはアルミ蒸着タイプと透明タイプの２種類のタイプがある。アルミ蒸着タイプは、紫外線99％カット、日射カット率86％で、窓から50ｃｍの位置で測定した結果、最大で10℃の差が出るとのこと。透明タイプは、紫外線カットのみであるが90％カットできる。一番の魅力は目立たないことで、窓周辺のカーテンやソファーなどの色あせ防止にも効果的である。サイズは500ｍｍ×750ｍｍ。２本入りで現在はインターネットでも購入できる。
展示会等に出品したところ、価格が高いとの指摘があり、そこから商品の改良やコスト削減を実現するべく研究し、ついに安価な窓貼クンを完成させた。来期よりこの商品を多くの人々に使っていただくため、現在販路開拓に努力している。
今後は、従来の印刷の仕事はもちろん、フィルムを使った様々な商材にも力を入れて、社会に貢献していきたいと井上義文社長は意気込んでおられる。（旭･城東・鶴見支部）
（※ニューズレター250号（発行：大阪商工会議所）より抜粋）