確かな開発力と独創性　人に優しい音を提供

株式会社ＡＲＩ大阪は、健全で快適な音を提供する会社である。一口に「音」と言っても実に奥が深い。例えば、私達が普段聴いている音は、sound（一般的に音）、noise（騒音）、tone（音色）、acoustic（聴覚での音）･･･ などに分類でき、さらに音響学としては音声、聴覚、騒音・振動、建築音響、電気音響、音楽音響、超音波など多くの種類 に区分できるのだそうだ。（日本音響学会の研究分野より）
世の中にあふれている音の、人への影響を検討するためには幅広い知見を必要とする。「聴く」ことを大切に、音の分析の垣根を取り払い、ニーズに合った適材適所の音のあり方を考え、様々な分野での音の解決策を具現化して提示するために設立されたとのこと。
現在、世の中の「音響」事情は一昔前とは大きく様変わりしている。例えば身近なオーディオシステム。アナログ処理がほんの僅かになり、ほとんどがデジタル処理に変わってきた。昔はありえなかった音声圧縮による容量拡大や通信へのメリットや処理の正確さ、メカレスによる故障や機械音の低減も特徴ではあるが、対応技術が画一化されてきたため、純粋に音に携わる技術者が減ってきた。本来音は、「耳」で「聴く」ものであるはずが、機器都合の音になってきているのだとか。
そんな中、同社はあくまでも「人」が「聴く」ことに重視している。そして数少ない音の専門家として、音響工学、電気工学、機械工学、建築工学、情報システムの技術を応用して対応できる体制を整えている。代表の藤原氏は、日本に30数名しかいないという「（社）自動車技術会 音響評価技術部門委員」であり経験、専門知識と技術力は負けないと自負されている。「同社の知見によりお客様のご要望に満足できるように努力する」とのことである。（新淀川支部）
（※ニューズレター253号（発行：大阪商工会議所）より抜粋）