IT化よりも情報化

IT化よりも情報化

「情報化」はそれ自体が目的ではなく、むしろ、「情報化」に取り組むことによって、経営の高度化、技術開発といった他の取り組むべき課題に対応するための有効な手段と考えられます。
「情報化」を進めるためのIT活用を考えることが重要です。見聞きした企業はITの導入を進めたがるが、自社の足元の情報を整理してからIT活用を考えるのが常套手段です。

●システム導入
必要性を感じて(時流に乗り!)、製造業などは、受発注管理・生産管理・在庫管理のERPパッケージの導入を行ったり、また、製造業に限らず、給与計算システムなどの導入を実施した企業も多いと思います。
あるいは、受注企業においては、受注内容が紙ベース(FAX、郵送)【アナログデータ】から、WEB受注【デジタルデータ】に変わる事による、IT化を実施した企業もある事でしょう。さらに、ITベンダーに薦められるままに実施したとか?

●該当システム導入後の問題として
 

分相応なシステムを導入していませんか?
運用が手にあまっていませんか?
システムに蓄積された情報を効果的に使用していますか?
社員マスターは、一つですか?
まさか、使うのをやめたとか?
・・・など、老婆心ながら心配しています。
ITシステムを導入したからには、そのシステムの機能を100%使用しなければ意味が無いのは誰でもわかることですが、なかなか、使い切れていないのが、現状のようです。
●アプリケーションシステムの弱点
機能は充分であっても、帳票出力においては、最大公約数的に作成されているために、コンパクトな情報元となり得かったり、必要とする項目がかけていたりします。
例えば、生産管理においてどのような企業においてもシステム的には満足をするが、いざ、該当帳票を作成してみると、自社に必要な情報(項目)が欠落していたり、用紙(A4、A5のこと)が異なっていたり、等です、通常はカスタマイズと称して有償で変更は行われますが、帳票類を全てカスタマイズすると導入価格が高くなってしまう。
●どうしたらよいのか?
毎日発生する情報を如何にして、整理し、加工し、発信できる情報処理を構築し、その結果ITを利用し、省力化し効率的な業務処理を作ることがシステム構築といえます。情報は清流のごとく、よどみなく、流すこと考えましょう。

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