『子どもが夢を持って生きていける、子育てにやさしい町を作る』

　「子ども」「子育て」を取り巻く社会環境、自然環境は大きく変化しています。安心して遊べる場所、自然環境の減少、テレビゲームの普及により遊びの変化、核家族の増加、共働き世帯の増加、子育てへの不安、児童虐待など様々な問題があります。私たちは2006年待機児童解消のため、夫婦で「託児保育にこにこキッズ」を開園。廿日市市を中心に、様々な子育て支援に取り組んできました。0歳児～小学生の対象者へ、一時保育、月極保育、学童保育、早朝、延長、夜間保育、病児保育サポートなど、一般の保育園では難しいサービスを提供しています。
　また多くの子どもたちと関わっていく中で、子どもたちの自然離れを強く感じるようになり、子どもたちに自然体験ができる場として、2009年「ネイチャーフレンド自然学校」を設立。土日、祝日、夏休みなどを利用し、キャンプ、農業体験などを廿日市市中心に始めました。
　2010年これまで培ってきた、子育て支援、子どもの体験事業などをより多くの方々に提供していくため「託児保育にこにこキッズ」「ネイチャーフレンド自然学校」をNPO法人の法人格を取得し「キッズＮＰＯ」としました。地域や行政、企業、他NPO法人等と協力し、『子どもが夢を持って生きていける、子育てにやさしい町を作る』という目標に向かって、今、歩みだしたところです。

　現在、取り組んでいる課題は「ワーク チャイルドケア バランス」（仕事と子育ての両立）です。働く女性が増えるなか企業での子育て支援が重要視されるようになりました。企業の子育て支援には、子どもの看護休暇、配偶者出産休暇、出産奨励金、事業所内の託児施設の設置などありますが、企業側の負担も多く、なかなか支援できないのが現状です。そこで当法人では子育て支援の負担を軽減するために、今までの企業側から親との一方的な子育て支援を、企業と親＋キッズNPOが協働し、要望を出し合い、お互いに合ったバランスの良い子育て支援を提供することで、企業、親への負担を減らし「ワーク チャイルドケア バランス」を実現していきたいと考えています。