近隣の商店街でLED照明に交換
前田機械株式会社は創業明治26年、設立昭和32年の製造業者。大型精密機械加工を柱としてきたが、近年LED企画・販売事業を二本目の柱として推進している。また、地元とのつながりを大切に思い、以前からコミュニティ活動やボランティア活動にも参加している。昨年からは大阪市港区と商店街、事業所、学校との産官学コラボによる小学生への実業体験学習に協賛、会社訪問受け入れ、講師として参加した。
ここ数年で、周りを見渡すと長寿命・低コストのLED照明への交換は着実に進んでいる。そこで近年、社長は二本目の事業の柱であるLED企画・販売に力を入れている。同社は3年前、大阪市港区八幡屋1丁目にある八幡屋商店街のアーケードに設置してある蛍光灯のLED化を提案した。LEDの普及が始まった当時に作成した見積もりでは約3,000万円。商店街まちづくり事業費補助金を利用しても3分の1の自己負担を必要とする商店街としては、負担が大きく、交換したくともできない状況であった。
今回、LEDの普及に伴って、コストも低減、再見積もりの結果、1,200万円の事業費と試算された。現行の蛍光灯は3年ごとに交換を必要とし、高所作業を実施しなくてはならず、そのつど200万円の支出を必要としていた。一方、LED電球の耐久年数は14年で、交換も長期スパンとなる。また、運用後の電気代も低減され、費用削減効果が高い。商店街としては300~400万円ほどは自己資金が必要となるが、検討の結果、取り換えを決断、工事を同社が請負、実施することになった。
工事は8月末に竣工、9月、10月の電気料金を見ると、それまで毎月200万円かかっていたが、50%の100万円に削減することができた。商店街の店舗からも「明るくなって気持ちいい」との感想が寄せられ、来街者の評判も上々。「電気代が安くできたので、昼間も15時から点灯している。以前よりも点灯時間を長くすることができている。」と、商店街代表は満足した様子だった。
今回の事例は同社の施工事例として紹介され、今後の営業にも好影響が期待される。今後とも同社は商店街とのご縁を大切にし、営業活動に加え、地域コミュニティ活動への協力も進め、地球にやさしいあかりの普及に一役買っていきたいと考えている。(西支部)
(※ニューズレター272号(発行:大阪商工会議所)より抜粋)
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企業情報
- 企業名
- 前田機械株式会社(事業所概要詳細)
- 所在地
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大阪府大阪市港区