パブリック・リレーションズ活動（対象となるステークホルダーとの関係づくり支援）

「ＰＲ」という言葉はパブリック・リレーションズ（Public Relations）の略語で、
公衆（Public）との関係づくり（Relations）であり、双方向のコミュニケーションによって
第三者との関係や信頼を築く活動です。

前述したように、社会の様々な対象に広くコミュニケーションを取るには、
影響力のあるマスメディアに働きかけるパブリシティ活動が有効です。

これとは反対に、対象を絞り込んで独自の関係づくりをするには、
各ステークホルダー（利害関係者）に直接働きかけてコミュニケーションを取る方法があります。
この活動にパブリシティを組み合わせて展開していくと、より効果が期待できます。


【事例１：食品メーカー、業界団体】
国産品への理解促進と消費拡大を目的にＰＲ活動を展開する場合、
まずターゲットとなる顧客層を設定します。

ターゲットが主婦や女性層だとしたら、
ひとつの案として料理講習・実習会を開催するという企画が考えられます。
全国展開したいのか、地域限定なのかによって規模も異なります。

マスコミを活用して料理教室の参加者を募集するとともに、
料理教室の様子をマスコミに取材・報道してもらうことによって、
国産品への理解と消費拡大につながることが期待できます。


【事例２：家庭用洗浄剤メーカー】
商品ＰＲと消費促進を目的にＰＲ活動を展開する場合、
ターゲットは主婦・女性なのか、あるいは主夫・男性なのか、両方なのか検討します。

いずれにしても、家庭用洗浄剤が年間を通じてもっとも大量に消費されるであろう
大掃除の時期を控えた１２月が絶好のタイミング。
首都圏などの大規模団地の主婦層や主夫層を対象に団地構内で「大掃除セミナー」を開催する
という企画が考えられます。

メーカーの担当者またはお掃除専門家などを講師として、
大掃除のコツを紹介するセミナー講習会を実施。
商品ＰＲも兼ねて講習することによって、商品の使い方や効果の理解促進、
ブランド認知・消費拡大につながることが期待できます。