農薬や化学肥料不使用の梅と砂糖のみで作った梅ジャム（しらかが、おりひめ）

あまり知られていませんが、群馬県は全国で第2位の収穫量を誇る梅の産地です。群馬県の代表品種である白加賀（しらかか）青梅と、群馬県で育種された完熟の織姫（おりひめ）を使用した梅ジャムを製品化しました。

白加賀（しらかか）は、さわやかな酸味をもつ果汁を活用する青梅の代表品種で、梅酒や梅シロップの原料に良く使用されている大玉の梅です。織姫（おりひめ）は小梅の中では比較的大きな品種で、皮が薄く小梅梅干しの原料に良く使用される品種ですが、樹上で完熟した織姫は柔らかく輸送が困難であるため、産地でなければ入手困難な希少品です。
白加賀は、自家受粉しないため、近接して受粉樹とともに栽培され、ミツバチの力を借りて結実させる品種です。織姫は花つきが良いので、白加賀の受粉樹としても栽培されています。ミツバチの力を借りるためには、農薬を使用せず梅林を健康な状態に維持しなければなりません。弊社では梅林管理を初めてから9年間以上、化学肥料や農薬を一切使用しないで梅林を維持してきました。そこで採れた梅と砂糖のみを使用した食品添加物を使わない無添加の梅ジャムです。

梅は、ジャムづくりに重要な成分である、ペクチンと有機酸（クエン酸、リンゴ酸）を豊富に含む果実であるため、ゲル化剤や酸味料、ｐH調節剤なしでジャム化できる素材です。弊社は、ぷるんとした質感でありつつ、自然なスプレッド性（伸ばしやすさ）をもつ無添加の梅ジャムを品種ごとの最適なレシピで製品化しました。原料は凍結ストックした梅を使用しますので、年間を通じて供給できます。現在は、「しらかが」と「おりひめ」のセット販売として自社で販売しています。