大型サンドブラスト処理の技術と品質基準|SSPC・ISO規格に準拠した重防食下地

大型サンドブラスト処理の技術と品質基準|SSPC・ISO規格に準拠した重防食下地

■ ブラスト処理の目的と重要性
鋼構造物の塗装において、その寿命を左右する最も重要な工程が「下地調整(ケレン)」です。ブラスト処理は、鋼材表面のサビやミルスケール(黒皮)を除去するだけでなく、表面に適切な粗さ(アンカーパターン)を作ることで塗料の付着性を飛躍的に高める「アンカー効果」を発揮させます。

■ 国際規格(ISO 8501-1)に基づく除錆度(グレード)の分類
ブラストの仕上がり状態は、世界的に用いられるISO規格等によって厳格にグレード分けされています。原田鉄工では、これらの規格に基づいた正確な施工管理を行っています。

Sa 3(鏡面仕上げ / 金属光沢):
目視検査において、油脂、汚れ、ミルスケール、錆、塗料、異物が一切認められない状態。表面は一様な金属光沢を持つ、最高水準の仕上がりです。

Sa 2.5(準鏡面仕上げ / ほぼ金属光沢):
油脂、汚れ、ミルスケール、錆、塗料、異物が除去され、僅かな点状や筋状の汚れが残る程度の状態。重防食塗装において最も一般的に要求される高度なグレードです。

これらは、米国規格のSSPC(SP-5、SP-10等)や国内のJIS規格、道路公団等の各基準とも対比され、仕様書に基づいた適切なグレード選定がなされます。

■ 表面粗さ(アンカーパターン)の管理
除錆度と並んで重要なのが、表面の「粗さ」です。使用する研削材(スチールショット、スチールグリット等)の種類や粒径、噴射圧力、投射時間によって、表面の凹凸形状をコントロールします。
塗料の種類や膜厚に応じて、最適な表面粗さを形成することで、塗膜の剥離や膨れを防止し、防食性能を最大限に引き出します。

■ ブラスト後の品質管理と次工程への連携
ブラスト完了後の鋼材表面は非常に活性化しており、放置すると瞬時に「戻り錆(再発錆)」が発生します。そのため、ブラスト後は速やかに清掃を行い、規定の環境条件下で速やかに次工程の塗装へと移行する必要があります。

原田鉄工では、これらの専門的な規格内容を深く理解し、設計・製作からブラスト、そして最高グレードの重防食塗装までをオーダーメイド品に合わせて一貫して実施。目に見えなくなる下地工程に一切の妥協を許さないことで、過酷な環境に耐えうる高品質な製品を提供しています。

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