一を聞いて十の未来を知ろう

一を聞いて十の未来を知ろう

製造ライン、物流ラインだけでなく社会のあらゆる場面で活用されている工業用ベルト。用途によって様々な加工がなされており、ベルトの精度の高さがわが国の産業や経済を支えていると言っても過言ではない。その工業用ベルトの駆け込み寺と言われているのが、今年、創立36周年を迎えた株式会社タイヨウである。
同社の方針のひとつは「共創」「下請けになるな、下請けをつくるな」「横請けになれ、横請けをつくれ」。常にお客様の立場で物事を考え、その要求を叶えることを重要視しているため、特定企業の系列に入っていない。国内12社のべルトメーカーの全ての標準ベルトに、他社では真似できない様々な加工を施すことで、お客様のあらゆるニーズに対応している。ベルトのことで相談を持ちかけられても、決して「できない」とは言わないし、お客様を失望させることもないというのが同社の自慢である。それどころか、困難な仕事であればあるほど発奮して、解決策を探り出す同社は、オンリーワン企業として大手ベルトメーカーから頼られる存在である。
一番の傑作は、はまちなどの養殖魚にえさをやるために用いる投餌機ベルト。広い海の中、陸から離れた魚の群れ付近までえさを運び、団子状態にならないようにして、海中で拡散させながら満遍なく魚に餌を与える。この難しい課題を解決するため、投餌機ベルトには小林社長のアイデアと同社のノウハウが満載されているようだ。
本社の社屋・工場にはショールームが併設されている。投餌機ベルトをはじめ特徴のある加工ベルトの数々が展示されており、ベルトの実物を介すると商談がスムーズに進み、お客様の評価も高いようである。こうした点にも顧客重視、相手の立場にたった小林社長の経営スタイルを垣間見ることができる。
同社の今年度のスローガンは「一を聞いて、十の未来を知ろう」。近年のような「変化の速い」時は「変化の流れ」についていけないため、「予測」して「情報」を集めて「未来を知ろう」というもの。奇しくも2000年のテーマと同じであり、先行き不透明な時代に未来を見つめていく積極的な姿勢が必要だと小林社長が自らに言い聞かせ、また社員にも呼びかけている。今、当時よりはるかに厳しい時代が到来している。小林社長はさらなる成長を目指し、農業分野への進出を模索している。(南支部)
(※ニューズレター257号(発行:大阪商工会議所)より抜粋)

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株式会社タイヨウ事業所概要詳細
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大阪府大阪市住吉区

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