利益が出ない3つの要因!注目集めるEC通販物流サービス

数年で、急激な伸張を遂げたEコマース市場。

現在も好業績を発表する企業が日々クローズアップされ、閉塞感を打破できない業界からは羨望の眼差しが注がれている。

物流業界でも、その流れに乗り遅れまいとEC通販物流への進出を検討する事業者が増加。


「荷主さえ伸びていれば放っておいても儲かる」
と揶揄される物流業界では当然の動きとも言えるが、既にブルーオーシャンではないようだ。

BtoCとなる通販物流を手掛けていたのは、流通加工を得意とする3PLや倉庫会社。

一部の大手3PLは別にして、大半がベンチャーか規模の小さい倉庫会社だった。

注文ごとにピッキングし、納品書とともに梱包、路線会社に出すという一連の流れを、「そんな面倒な作業などできない」と冷ややかな目で見ていた倉庫会社は多い。

だからこそ、それを専門に手掛ける物流会社も利益が出せたが、ここ1〜2年で環境ががらりと変化している。


原因は大きく分けて3つ。。。


1つは、「ワンコイン物流」と言われるパック料金の出現。

1件500円などの定額で入荷から出荷まで請け負う事業者が誕生し、荷主となるネットショップが殺到。


通販業向け在庫管理システムの構築しネット通販物流システムの現場全体パッケージングをそのまま請負う株式会社ビジネスジャパンエキスプレスは、「物流については素人のネットショップオーナーにとって、シンプルで分かりやすいのが受けた」と分析。

「従来の倉庫料金は、入荷はいくら、出荷はいくら、保管料は別と、とにかく分かりづらかった。


料金が固定されたまま参入する物流会社が増えると、サービス競争にならざるをえない。

しかし、このサービスにも落とし穴がある。

オプションなどで高くつくケースが多く存在する。


今では路線会社に支払う配送料金も含めたパック料金を設定する物流会社も登場している。

本社物流担当の大野拓哉は、「路線会社が配送料金を値上げしてきた場合、自社がもらう作業料で吸収することになる。結果的に利益率が下がるので、できるだけ避けるべきではないか」と警告する。


もう1つの要因が、ネットショップ間での競争激化である。

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