電気炉延炉の更新・開発及び生産性の改善の支援サービス
私は、古河電気工業(株)のコーポレートの生産技術開発部門に26年間所属し、5年間生産技術開発センター長を務めました。古河電工の4事業すべての量産装置・検査装置の開発に関与しました。
光ファイバの製造プロセスの開発と製造装置の開発を20年以上行ってきました。古河電工の光ファイバの製造装置のほぼ全ての開発に関与しました。
光ファイバの線引は、母材径がφ150mmを超えており、現在では2000m/min以上の線速で製造されています。私が開発した線引炉は30年以上水漏れを起こさず、現在でも稼働しています。
光ファイバの製造工程ではコア母材を電気炉で延伸しており、私は高精度な外径制御が行える電気炉延伸装置を古河電工で最初に開発しました。コア母材はφ100㎜程度でしたが、φ200を超える母材の延伸炉も設計可能です。
電気炉延伸の難しさは、①メニスカスが安定するまでに時間がかかること(母材のロスも大きい)、②引取り速度に対する延伸径の応答が遅く高精度な外径が得ることが難しいことです。外径精度が±0.1以下の高精度な外径を得るためには、予測制御の導入が必須です。
また、母材先端形状や延伸を開始位置によって延伸外径が安定するまでのロス量や立上げ時間への影響が大きく、延伸条件が重要となります。
このような影響を定量的に把握するためにシミュレーションを行い、重要な延伸パラメータの特定と、延伸条件の適正化の知見を得ました。
今までは、エンジニアのセンスと経験から得られた経験で条件を決めていたと思いますが、開発したシミュレーションで各パラメータの影響度合いが把握できました。
母材の先端に延伸用の支持ロッドを融着させる必要がありますが、自動で行う方法を確立しています。電気炉延伸の段替えの生産性向上や接続品質の向上に伴う延伸母材の品質の向上や立上げロスの削減が図れます。
以下の項目の改善を図りたいと考えている方がいましたらご相談ください。
(1)延伸外径の精度向上
(2)立上げロスの削減
(3)延伸工程の自動化(支持棒自動接続)
(4)延伸炉の更新・大型化・高機能化
(5)延伸ロッド、管の表面品質の向上
TEL:080-3024-2910
E-mail:h.koaizawa@process-d-and-t-lab.com
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企業情報
- 企業名
- プロセスD&Tラボ(事業所概要詳細)
- 所在地
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千葉県市原市